ミルクとシロップ

ご訪問ありがとうございます♪ 大好きな宝塚についてのブログです。ご贔屓は朝夏まなとさん。まぁ様のお話が極端に多いです。

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まぁみりコンビの軌跡を辿る① ~つないだ手は、とけない魔法~

 宙組トップスター朝夏まなとトップ娘役実咲凜音様。押しも押されぬ実力派トップコンビとして名高いお二人は、深~い絆で結ばれた幼馴染コンビです。

 

4月30日の宙組東京宝塚劇場公演千秋楽を持って宝塚歌劇団をご卒業された凜音ちゃん。清々しい笑顔と堪えきれずに溢れる涙に貰い泣きしながら、大輪の花を咲かせた彼女の晴れ舞台をしっかりと見届けてまいりました。

 

 だけど本当はまだ寂しい。だからもう少し、宙組のトップ娘役は凜音ちゃんだ!と思っていたい。せめて、まぁ様が宝塚歌劇団をご卒業される日まで…。

 

まぁみりコンビは永遠だからこそ、お二人が共に歩んでこられた宝塚人生を振り返りながら心に刻みつけておく為に、お二人の軌跡をまとめたいと思います!。

 

宝塚音楽学校入学~まぁみりコンビ誕生

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幼馴染コンビとはいえこうしてみるとお二人は結構学年差がありますね。7期も違うのか~。

 

若さスパークリング♪まぁみり

 

 凜音ちゃんが研究科1年で花組に配属された2009年、まぁ様は研究科8年で既に数多くの新人公演主演を務め、バウホール主演にも抜擢されるスター路線爆走中の男役さんでした。

 

お二人が初めてコンビを組まれたのは同年花組宝塚大劇場東京宝塚劇場公演、スパークリング・ショー『EXCITER!』の”Beautiful Exciter!!ー美の革命ー”の一場面です。

 

まぁ様扮するエスコートダンディが、凜音ちゃん扮するラブリーモデルをエスコートして歌い踊りながら銀橋を渡る。時間にするとあっという間なのですが、元気いっぱい!フレッシュなお二人のこのワンシーンは、まぁみりファンなら誰もが知っている伝説の場面ですね。

 

 

”若さ スパークリング!

はやる ロックンロール!

ママの目を盗み君を連れてダンスホール飛び込め!

軽やかに 声あげて スカートを靡かせ!” 

 

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*2009年花組公演スパークリング・ショー『Exciter!』より

 

まさに運命♡奇跡の大抜擢

 

研1の凜音ちゃんが研8のまぁ様と組んで銀橋を渡る…これは実はもの凄い大抜擢です。劇団の凜音ちゃんへの期待の高さが伺えます。

 

この凄さを今の宙組でわかりやすく例えてみると、100期生の星風まどか様が宙組に配属になったばっかりの頃に93期生の愛月ひかる様と組む…という感じ?。まどかちゃんも今や愛ちゃんの恋人役で堂々と腕を組んで歩いているけれど(宙組公演『王妃の館』参照)、当時の凜音ちゃんは組配属後すぐ、ですからね。凄いでしょ。

 

『EXCITER!』の演出家である藤井大介大先生が思い切って凜音ちゃんを抜擢してくださらなければ、この奇跡は起こり得なかったわけで…先生、本当にありがとうございます(謎目線で)。ちなみに本作は2010年にも再演されています。

 

凜音ちゃんのお化粧が酷かった伝説

 

 まぁ様がよく面白おかしくお話されるのが、凜音ちゃんの当時のメイク。今の天女のような凜音ちゃんからは想像もつかないですが、まぁ様曰く研1の凜音ちゃんは”ひっどいお化粧”だったのだそう(笑)

 

そう言えばまぁ様、トップお披露目パーティーでも(凜音ちゃんの)まつ毛とか、こんなんだった(笑)(手をウニョウニョさせるまぁ様)」って仰ってたな。そんなこんなで凜音ちゃんは毎日お化粧をしてはまぁ様に見せに行って、ダメだしをくらっていたのだそうです。

 

凜音ちゃんのことを知らなかった!!!まぁ様

 

 なんとまぁ様は『Exciter!』の香盤表でご自分の隣に並んだ”実咲凜音”という名前を見るまで凜音ちゃんの存在を知らなかったそう。「実咲凜音……誰や?」という感じでしょうか。凜音ちゃんは組配属直後ですし、まぁ無理もないですね。

 

ポーカーフェイスな凜音ちゃんに度肝を抜かれるまぁ様

 

研1で上級生といきなりコンビを組む事になった凜音ちゃんの心情を慮って、ご自分から凜音ちゃんに声を掛けたというまぁ様。ですが出番直前、緊張でガチガチだろうとまぁ様も心配されていただろう凜音ちゃんから出てきた言葉が…。

 

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まぁ様は「研1に言われた(笑)。衝撃だったね」と、いつかの歌劇で仰っていました。凜音ちゃんは今もポーカーフェイスな印象がありますが、下級生の頃から緊張があまりお顔に出ないタイプだったそう。ですが、涼しい表情に「なんだ、平気そうだな」なんて思っていると突然泣き出されたり…。当時もきっと心の中ではものすごく緊張しておられたのでしょうね。

 

 当時の事をすっかり笑い話にしちゃうまぁ様ですが、凜音ちゃんが語る当時のまぁ様はいつも、大きくて温かくて優しくて…きっとこれが真実だったんだろうなと思います。

 

『コード・ヒーロー』でバウ主演&初ヒロイン

 まぁみりの伝説といえば代表的な作品がもう一つ。2010年花組バウホール日本青年館公演『コード・ヒーロー』です。この公演でお二人は、主演とヒロインとして再びタッグを組まれました。数年後の未来を予知しているかのような運命的な組み合わせですね。

 

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TAKARAZUKA REVUE 公演案内

 

STORY

 “コード・ヒーロー”とは、作家アーネスト・ヘミングウェイが分類したヒーロー像の一つで、法律や社会常識に捕らわれず、自分自身の掟(コード)のみに従って行動する反逆的ヒーローのこと。アナポリス海軍兵学校を優秀な成績で卒業した士官候補生が、無実の罪で投獄されながらも、独自の掟に沿って真犯人を探し出し、軍事産業で巨万の富を築いた巨大企業を崩壊へと導いていくサスペンス・ミュージカル。

演出:谷正純

 

ジャスティン…朝夏まなと

ヴァネッサ…実咲凜音

 

*************************

 

 この物語の最後にお互いのこれからを尋ねるジャスティンとヴァネッサのシーンがあります。これが凜音ちゃんの退団公演である宙組公演『王妃の館』の北白川右京と桜井玲子…つまり、まぁみりのラストシーンと重なってなんとも感慨深いのです。

 

以下がそれぞれの作品の名シーンを抜粋したものです。

 

『コード・ヒーロー』

 

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ジャスティ「これからどうするつもりだ」

ヴァネッサ「あなたに出会えて私が立ち直れたように、今度は私が誰かの為にバトンタッチする人を探すの!。…あなたは?」

ジャスティ「…夢を取り戻すのが夢かもしれない」

ヴァネッサ「それが最高の夢ね!あなたには!」

 

2010年花組公演『コード・ヒーロー』より

 

 

『王妃の館』

 

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http://kageki.hankyu.co.jp/revue/2017/ouhinoyakata/gallery.html

 

右京「それで、これからどうするつもり?」

玲子「まだ何も決めてない。暫くは自分をちゃんと見つめ直すつもり。あなたは?」

右京「変わらずさ。また締切りのプレッシャーに追われながら、小説を書き続ける」

玲子「楽しみにしてる。いつか言ってた、あなたが主人公の小説」

 

2017年宙組公演『王妃の館』より

 

ただそばにいるだけでなく、いつだってお互いが最高に輝けるように助け合いながら、それぞれの道をまっすぐ見つめている…。まぁみりらしいトップコンビの在り方を感じずにはいられない…そんなラストシーンではありませんか?。今もお二人の芯となっているものは、この頃から造られていたのですね。

 

運命の組替え 二人揃って宙組

 2012年、お二人のターニングポイントとなったのが宙組への組替えです。

 

先にまぁ様の組替えが発表され、「一緒に舞台に立つの、もうこれで最後ですね」と泣いていたという凜音ちゃん。ですがその後凜音ちゃんも組替えを発表され、結局お二人揃って宙組へ組替えされました。

 

 お二人一緒でホッとされたこととは思いますが、宙組組替え後のお二人の立場は凄い勢いで変わっていきます。凜音ちゃんは宙組新トップスター凰稀かなめ様の相手役としてトップ娘役に就任。そしてまぁ様も宙組の主力メンバーとして更に注目を浴びる立場に。

 

 

宙組組替え後の、まぁみりコンビの軌跡は②に続きます!。

 

 

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