まぁみりコンビの軌跡を辿る⑤ ~つないだ手は、とけない魔法~
2015年~2016年、まぁみり快進撃はまだまだ続きます。
2015年宙組全国ツアー公演『メランコリック・ジゴロ ーあぶない相続人ー』『シトラスの風Ⅲ』
サスペンス・コメディ
『メランコリック・ジゴロ』
-あぶない相続人-
作・演出/正塚 晴彦
1920年代のヨーロッパを舞台に、陽気なジゴロたちが一攫千金を企む夢物語を、笑いとペーソスの中に描いたミュージカル作品。1993年に安寿ミラ主演で花組により初演、2008年と2010年には、真飛聖主演で花組により再演された名作に今回は宙組の朝夏まなとが挑みます。
ロマンチック・レビュー
『シトラスの風III』
作・演出/岡田 敬二
1998年の宙組誕生時に上演された『シトラスの風』は岡田敬二のロマンチック・レビュー・シリーズ作品の中でも特に人気が高く、宝塚歌劇が100周年を迎えた2014年にも凰稀かなめを中心とした宙組により再演され好評を博しました。今回も“飛翔”“誕生”など新しい時代 への飛躍をテーマに、朝夏まなとのために新たなテイストも加えて、“シトラス”のイメージが放つ“清々しく、爽やかで、若い”風と、宝塚の香りと色彩を皆様にお届けします。https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2015/melancholicgigolo/index.html
ダニエル…朝夏まなと
フェリシア…実咲凜音
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「王家に捧ぐ歌」の次は全国ツアー。花組出身のお二人には懐かしい作品かもしれない『メランコリック・ジゴロ』と、代々宙組が上演しているショー『シトラスの風』二作を引っ提げて、梅田~北海道まで15都市を回られました。
お芝居ではまぁ様お久しぶりの現代ものスーツ姿を拝めたり、凜音ちゃんの「お兄ちゃん」呼びが聞けたり…また新しいまぁみりを見せてくださったお二人でした。
作品紹介の”朝夏まなとのために新たなテイストも加えて”という一文に心躍ったショー「シトラスの風Ⅲ」は、まぁ様だけではなく、まぁみり様の素敵な場面が盛りだくさんでした。お気に入りは以下の場面です。
第二章 ステート・フェアー
フレッド…朝夏まなと
アグネス…実咲凜音
役名が既に可愛い♡ステート・フェアーの場面。フリルたっぷりのドレスに身を包んだ凜音ちゃんと、ハットを被って颯爽と登場するまぁ様。雨宿りをしていて出会う瞬間や、フレッドに抱きしめられて持っていた帽子をぽたっと落とすアグネス…。英詩を口ずさみ手を取り踊るお二人は、まるでお人形のように可愛らしくオルゴールにしてお部屋に飾っておきたいくらいでした。
第四章 ノスタルジア
ヴィットリオ…朝夏まなと
マチルド…実咲凜音
イタリア語の歌詞で朗々と歌声を響かせる凜音ちゃん。宙組の歌姫による圧巻の歌声に感動しました。そしてまぁ様の正統派な軍服姿が眩しい。こういったクラシカルなお芝居調のシーンを誰より美しく魅せることが出来るのは、まぁみり様だからこそ成せる技だと思います。切ないお二人の表情も良かった。
2015年タカラヅカスペシャル
https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2015/takarazukaspecial/poster.html
2015年の最後はタカラヅカスペシャルで締め。タカラヅカスペシャルはまさに宝塚のオールスター感謝祭的な公演です。MCやトップコンビシャッフルなどが見所ですが、まぁみりとしてはやはり宙組コントが印象的でした。
「王家に捧ぐ校歌」
「校歌」なのでキャストはみんな学ランやらセーラー服を着てるんですね。ヘタレキャラなラダメスくんと、チャキチャキなアイーダちゃんが可愛い。そしてまぁみり様のコントは最高です。凜音ちゃんの関西弁オチはお決まりですがさすが関西人!。絶妙なセリフ回しで笑えます。
2016年 宙組宝塚大劇場・東京宝塚劇場公演『Shakespeareー空に満つるは尽きせぬ言の葉ー』『HOT EYES!!』
https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2016/shakespeare/index.html
シェイクスピア没後400年メモリアル
ミュージカル
『Shakespeare 〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜』
作・演出/生田 大和
「ロミオとジュリエット」「ハムレット」「真夏の夜の夢」「オセロー」・・・時代を超えて世界中の人々の心を震わせる数多の作品を生み出した、エリザベス朝イングランドの劇作家、ウィリアム・シェイクスピア。その没後400年の節目となる2016年の幕開けに、宝塚歌劇ではシェイクスピア自身を主人公としたオリジナル・ミュージカルに挑みます。
劇作家シェイクスピアの創造力を共に育み、支え続けた妻アン・ハサウェイ。その才能を見出し、創作の場を与えた後援者、ジョージ・ケアリー。インスピレーションを与えたとされるも、正体が謎に包まれた「ダーク・レィディ」・・・
エリザベス一世統治下のロンドンを中心に繰り広げられる様々な人間模様の中、人の本質を見つめ続けたシェイクスピアが紡ぎ、遺し、今なお輝き続ける「言葉」の源泉を求めて、「言葉」に恋し、魅せられ、そして愛された男の姿を、史実と戯曲とを交錯させつつドラマティックに紐解きます。
ダイナミック・ショー
『HOT EYES!!』
作・演出/藤井 大介
朝夏まなとの大きく真っ直ぐな“瞳”。その瞳に宿る、輝きや情熱から受ける様々なイメージをテーマに、エレガンスとダイナミックさを合わせ持った作品。朝夏率いる宙組の魅力を存分に引き出した、華やかで情熱的なショーをお楽しみ下さい。
アン・ハサウェイ…実咲凜音
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夫婦の絆・家族愛を描いた最高傑作
シェイクスピア没後400年を記念して上演された、生田先生演出のミュージカル。夫婦役のまぁみり、笑いあり涙ありの幸せに包まれた大好きな作品です。ウィルとアンの二人が出会って恋に落ちるまでの流れも丁寧に描かれていたのにも大満足です。愛しあい、傷つけあい、そして許しあう…。夫婦の絆はそのまま、まぁみりの絆でもありました。
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/2016/shakespeare/gallery.html
まぁ様の瞳がテーマ!HOT EYES!!
まぁ様のおっきくて、キラキラ輝く熱い瞳。まぁ様の魅力をふんだんに散りばめたショー。まぁ様はほとんど舞台に出ずっぱりで、様々な朝夏まなとを見せてくださいました。凜音ちゃんはまぁ様に華を添えつつも、エネルギッシュに華やかに、その存在感と実力、美しさを見せつけてくださいました。これぞトップ娘役!。
トリプルデュエダン
デュエットダンスはまぁみりお二人だけでなく、真風さん×うららちゃん、愛ちゃん×まどかちゃんを交えたトリプルデュエダンでした。順番に相手を替えて踊られるのですが、まぁ様×うららちゃん、まぁ様×まどかちゃんときて、最後にまぁみりが手を取った瞬間の「あー、やっぱりこれだよね」感。やっぱりまぁ様には凜音ちゃん。まぁみりのぴったりしっくり感が印象的でした。
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/2016/shakespeare/gallery.html
2016年博多座公演『王家に捧ぐ歌』
ラダメス…朝夏まなと
アイーダ…実咲凜音
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お披露目公演から約一年、再び『王家に捧ぐ歌』に取り組まれたまぁ様と凜音ちゃん。さすが宙組、半分の人数とは思えないほどの迫力と素晴らしいコーラス。そしてまぁ様と凜音ちゃんの役作りもより深まっていました。大劇場の時はどこか爽やかな王子様感漂っていたまぁ様のラダメスは、どっしりと落ち着いた包容力のある大人の男性に、そして凜音ちゃんのアイーダは一人の男性を愛しぬく強さを持った女性の姿が際立っていました。博多まで観に行って本当によかった!。
詳しい感想はこちらで
エリザベートゆかりの地を訪ねて…ウィーンへ
博多座公演の千秋楽翌日、まぁみり(と、真風さん)は休む間もなく次回作『エリザベート』の取材の為にウィーンへ旅立たれました。ハードなスケジュールにも関わらず、特別番組では楽しそうな女子旅を繰り広げる御三方にとっても癒されました。
凜音ちゃんはこの時に購入されたというシシィの星型髪飾りを『エリザベート』のデュエダンの時に着けておられましたね。そしてそれを言われないでもすぐに気が付くまぁ様。素敵です♡。
『エリザベート』の特別番組レポはこちら
2016年宝塚大劇場東京宝塚劇場公演『エリザベートー愛と死の輪舞ー』
https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2016/elisabeth/info.html#intro
ウィーンで誕生したミュージカル「エリザベート」が、黄泉の帝王トート(死)を主役に置き、宝塚独自の装置、衣装、振付による宝塚版として初めて上演されたのは1996年。独創的なストーリーと美しい旋律で彩られたミュージカルは多くの人々を魅了し、宝塚歌劇を代表する人気作となりました。日本初演から20周年を迎えた2016年、朝夏まなとを中心とした宙組が、その歴史に新たな1ページを刻みます。
脚本・歌詞/ミヒャエル・クンツェ
音楽/シルヴェスター・リーヴァイ
オリジナル・プロダクション/ウィーン劇場協会
潤色・演出/小池 修一郎 演出/小柳 奈穂子
トート…朝夏まなと
エリザベート(シシィ)…実咲凜音
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まぁみり版『エリザベート』はトートとシシィの究極の愛
上演20周年という節目の年。まぁみりのお二人も今までにない緊張と責任を抱えながら挑まれた本作。初日の劇場中に伝わっていた緊張感は忘れられません。それでも東京公演千秋楽の幕が降りるまで、日々進化するトートとシシィを見せてくださったまぁ様と凜音ちゃんでした。
まぁ様だけが凄い、凜音ちゃんだけが凄い、という日は一日もなく、お二人が一緒に同じように役を深めて、同じ呼吸で舞台に立っておられるのがよくわかりました。お二人が描くトートとシシィの間には深い愛があり、最後に昇天していく姿を見るといつもほっとしたのを覚えています。それは今までの『エリザベート』という作品のイメージを覆す、偉大なる真実の愛の物語…という感じでした。
詳しい感想はこちらから
まぁみりコンビの軌跡を辿る⑥に続きます。
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