ミルクとシロップ

ご訪問ありがとうございます♪ 大好きな宝塚についてのブログです。ご贔屓は朝夏まなとさん。まぁ様のお話が極端に多いです。

まいにち ミュージカル まいにち まぁさま♡

ミュージカル『マイ・フェア・レディ』初日公演観劇レポート その⑤

イライザが居なくなり、大パニックのヒギンズたち

 

 翌朝、イライザが居なくなったことに気が付いたヒギンズ教授ピッカリング大佐の部屋の扉を叩きます。心配そうなピアス夫人と「そりゃあまいったねぇ」と繰り返すピッカリング。ヒギンズはあっちへ行ったりこっちに来たり、とんでもない動揺ぶり。

 

「昨夜イライザを虐めたのでは?」とピアス夫人に責められるヒギンズですが、さっぱり見当もつかない様子。そりゃあそうでしょうね。「これだから女は!」「男の方がいい!男はいいぞ!」と文句を言いながらも、ヒギンズとピッカリングは警察に手配したり内務省に掛け合ったりと、あの手この手でイライザを見つけようと大奮闘

 

警察にイライザの瞳の色を尋ねられたピッカリングが言いよどんでいると、ヒギンズが部屋から勢いよく飛び出して来て「茶色だ、茶色!」と叫びます。よーく見てるんだなぁ、イライザのこと。また、イライザの髪の色も思い出せないピッカリングに、これまたすかさず部屋から出てきたヒギンズが「茶色だ茶色!あーーーーーっ!、茶色ーーーっ!!!」と叫ぶように訴えていて、その必死ぶりが微笑ましいです。

 

 この後、ピアス夫人に「イライザを見つけてくださいね、旦那様が寂しがります」と言われたピッカリング「寂しがる?ヒギンズが?寂しいのは私だよ…」と言って、屋敷を出て行くところが好きです。ピッカリングにとってもイライザは大切な娘のような存在だったのですね。

 

ヒギンズとイライザの心のすれ違いがもどかしい

 

 その頃イライザはヒギンズのお母さんのお屋敷に客人として招かれていました。舞踏会から帰った夜のことをヘンリーママに話すイライザ。「よくやったの一言もなく?」と、イライザに対する息子の態度にほとほと呆れてため息をつくヘンリーママ

 

そこへ何も知らないヒギンズが駆け込んできます。ちょこんと椅子に腰掛けているイライザの姿を見つけて、「…お前!」と、飛び上がる寺脇ヒギンズに客席から笑いが。真面目に驚いているのが面白い。

 

 ヒギンズに向かって「紅茶はいかが?」と優雅に微笑み掛けるイライザ。そんなイライザにヒギンズはイライラMAX。馬鹿げたことは終わりにしてすぐ家に帰るよう命令します。

 

「そんな言い方では誰も靡きませんよ」と、ヘンリーママに窘められ、ふくれっつらをして見せる寺脇ヒギンズ。ヒギンズ教授ってなかなかいいお年の設定のはずですが、こうしているとまるで少年のようです。イライザのに向かって言いたいことを言えずに、彼女の背後でくーるくる回って見せるところ(「ヘンリー、おやめなさい」と、ママに窘められるヒギンズ教授)もなんだか可愛い。

 

 ここでヘンリーママが席を立ち、ヒギンズとイライザを二人にします。「ヘンリー、私があなたなら話題は二つに絞るわ~。天候と、健康」と、かつてのヒギンズの言い方をまねるヘンリーママ。また、ヘンリーママが去っていくときにこっそり、イライザに向かってガッツポーズをしてみてせていることに後々気が付きました!。ヘンリーママはどこまでもイライザの味方ですね。

 

 さて、こうして二人きりになったヒギンズとイライザは、お互いの持論をぶつけ合います

 

イライザ 「(ピッカリングは)花売り娘を貴婦人のように扱ってくれた」

ヒギンズ 「私は貴婦人でも花売り娘のように扱う!」

 

それはドヤ顔でいうことではないかと…(笑)。

 

「どう扱われようが悪態つかれようが構わない。殴られて痣になっても平気。でも、無視して通り過ぎるのはやめて!」と訴えるイライザが切ない。

 

 イライザの想いを受けてヒギンズも、「君は僕が君無しでやっていけるかどうかについては、考えてみたことはあるか」と、非常に遠回しな告白をぶち込んでくるのですが、イライザはこれを突っぱねます。

 

イライザ 「私の声を録音したでしょ。寂しくなったらそれを聞くといいわ。機械なら傷ついたりしないから」

 

ヒギンズ 「君の心までは再生できない!」

 

あのヒギンズがここまで言ったらもう十分な愛の告白だと思えるのですが、イライザちゃんも意地を張っている様子。二人ともお互いを大切に思っていて出来ることならずっと一緒にいたいのに、売り言葉に買い言葉で、どんどんすれ違っていくのがもどかしくて切ない。

 

「いつの間にか、あなたを大切に思うようになった」、「ほんの少し親切にしてもらいたいだけ」と、切々と訴えるイライザに対してヒギンズの答えは「君は馬鹿だ!」

 

…もー。それはイライザじゃなくても「そんな言い方ってある?!」ってなっちゃうよ。フレディと結婚する!と言い張るイライザに、またまたイライラし始めるヒギンズ。嫉妬で胸がモヤモヤしているのが寺脇ヒギンズのお芝居からはよくわかります。それでもどうしていいのかわからず、散々文句を言ったかと思うと、最後はぷーっとふくれる始末。

 

あなたしでもやっていけるわ!と、強く歌うイライザに、ようやくやっと「君が好きだ」と絞り出すように告げるヒギンズ。ですがイライザは「さよなら、ヒギンズ先生。もう二度と会わない」と、出て行ってしまうのです(涙)。…もー!!!ヒギンズ教授、「好きだ」って言うタイミングが間違ってる!!!

 

 一人残されたヒギンズが「母さん?、かあさーん!!!」子供のようにママを呼んでいる姿が滑稽(褒め言葉)で面白いです。イライザが出て行った方向を指して「…行ってしまった」、とポツリ。ママには「そりゃあそうよ~」と呆れられてしまうのでした。

 

ここは寺脇さんのひょうきんなお芝居が光っていますね。この「かあさーん?」から「行ってしまった」までの件は別所ヒギンズも同じようにやっているのでしょうか。どちらかというと別所ヒギンズの方が落ち着いたイメージなので、なんとなく寺脇さんのための演出なのかなあとも思ってしまいました。

 

じんわりと胸に温かく沁みるラストシーン

 

 ヘンリーママ宅からの帰り道、「あー!くそっ!」とぼやきながら、「イライザの顔が頭から離れない」と歌うヒギンズ。彼にとってイライザは大切な人なのに、大切な人にどう接したらいいのかわからないんだろうなぁ。可哀想な人。この期に及んでもイライザに届くことのない嫌味を言って、全然スカッとしてないのに「あースカッとしたぁ!!!」と叫ぶところがもう酷いを通り越してなんだか哀れみを感じてしまいます。

 

 書斎に戻ってきたヒギンズ。一人、誰にも見られないところへ来てやっと、それまで張っていた意味のない意地が、ヒギンズの肩からポロポロと剥がれていくのが見えました。

 

ヒギンズはソファに腰かけて、イライザに言われたとおりに、彼女の声を録音したテープを再生しします。しょんぼりと俯く不器用な男の姿があまりにも可哀想で泣けます。ヒギンズ邸にやって来たばかりのイライザの声を聴きながら、幸せな記憶を思い返し、瞳にじんわりと涙を滲ませ、じっと耳を澄ませるヒギンズ

 

 そんなヒギンズの後ろで、そっと扉を開けたのはイライザでした。自分の声をじっと聴いているヒギンズの背中を見て、驚きながらもそっと録音機に近づきます。俯くヒギンズの横顔を見て、くしゃっと泣き顔になるイライザ。録音機の再生を止め、「ちゃんと来る前に顔も手も洗ってきたぞ」と、続けます。

 

驚くヒギンズ。嬉しくて嬉しくて、本当は大喜びでイライザを抱きしめたいだろうにそうはせず、彼は零れそうになる涙を誤魔化すように帽子を目深にかぶり「…ちょうど、スリッパを探していたところだ」と、イライザに声を掛けるのです。

 

「仕方ない人ね」と言わんばかりに小さく吹き出して、泣き笑いの顔でにっこり微笑んだまぁ様イライザ。その頬に光る涙を夕日が照らします。イライザがヒギンズの不器用な愛を受け入れた事が伝わってきました。

 

 微笑み合って近づく二人、そして、幕。24日の公演では幕が下りる前に、寺脇ヒギンズがまぁ様イライザの涙を拭ったように見えました。肝心なところは幕が下りてしまって見えなかったのですが、幕の向こうで優しく涙を拭ってあげているヒギンズと幸せそうに微笑むイライザを想像したら…最高です!!!(´;ω;`)。

 

まぁ様から投げチューのプレゼント♡最高にHAPPYなフィナーレ

 

 外部の舞台のカーテンコールではキャストの皆さんが歌ったり、ということはありませんが、じっくり一人一人に拍手を贈ることが出来るのがいいですね!

 

 寺脇さんが先に階段を降りてこられ、後から登場されるまぁ様を盛大に振り返ってくださったのが嬉しかったです。寺脇さんはまぁ様の事をお姫様としてだけではなく、きちんとスターとして扱ってくださるので私は感無量です。

 

 競馬場のお衣裳を纏って、最後にゆったりと階段を降りてこられたまぁ様。笑顔がキラキラ眩しい!。キャストの皆様に温かく迎えられるところも、ひとりひとりに目線を送るところも、トップスターだったあの頃となにも変わりません。そのことがとても嬉しかったです。

 

舞台中央で一礼したまぁ様は、その後両サイドのオーケストラの皆さんに拍手を送り、長い腕を広げて合図。キャストの皆さんがわっ、とまぁ様の元に駆け寄って横一列に。前田さんとお茶目に微笑み合っておられたのがとても可愛らしかったです。

 

 初日は寺脇さんとまぁ様のご挨拶がありました。寺脇さんはしっかりとご挨拶を述べられた後、隣のまぁ様に向かって「それではこの方に一言頂きましょう。宝塚退団後初ミュージカルとなります、朝夏まなとさんです!」と紹介してくださいました。

 

「女優さんですね!」と寺脇さんに言われて「はい…♡」と、ちっちゃく答えるまぁ様が可愛い!。ちょっぴりふにゃっとした女の子っぽい仕草も見られて眼福♡。

 

 まぁ様は「皆様本日はご観劇ありがとうございます。今無事に初日の幕を開けることができてホッとしております」

 

「この素敵な作品に出会えたこと、こんなに素敵なカンパニーの皆さんと一緒にこの作品を作れたことを本当に幸せに思っています。この気持ちを持って千秋楽まで頑張りたいと思います」と、今の率直な気持ちと意気込みを述べられ、

 

「初日に足をお運びくださった皆さまが温かく見守ってくださって、たくさんの笑い声とたくさんの拍手を頂けたことを一生忘れません」と感謝の想いも語ってくださいました。

 

翌日の別所さん&さーやちゃんチームの事にも触れて「『マイ・フェア・レディ』チーム、一丸となってこの作品を愛し、千秋楽まで一回一回大切に努めたいと思っております。これからもよろしくお願い致します」と、挨拶を締められたまぁ様。相変わらず素晴らしい、完璧なご挨拶です。

 

「本日は、ありがとうございました!」の一言がとても懐かしくて涙が出てきました。ちょっぴりトップ時代を思わせる言い方♡。

 

 カーテンコールでは舞台中央を目がけて両側の袖から駆け出してくる寺脇さんとまぁ様。お二人はにっこり微笑み合って両手を取り合い、そのまま客席に目いっぱい手を振ってくださいました。客席はスタンディングオベーション、拍手喝さい。その様子を眺めているまぁ様の瞳は涙で光っていて、ちょっぴり泣きそうになっておられるまぁ様のお姿に貰い泣きしてしまいました。

 

「ありがとうございましたー!」と、何度も手を振ってくださる寺脇さんとまぁ様。何度目かのカーテンコールで、寺脇さんとまぁ様が腕を組んでお屋敷の中に入っていく演出が素敵。お似合いのカップです。

 

 また、最後の最後にまぁ様は、宝塚現役時代にそうしていたように客席に向かって大きな投げチューを贈ってくださいました。今までのカッコよすぎるキメキメな投げチューではなく、両手を広げて可愛らしくハートを飛ばすまぁ様♡。そんなまぁ様に、悲鳴に近い歓声を上げるファン一同(笑)。まぁ様の投げチュー、いつだって私たちの大好物ですものね!。

 


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マイ・フェア・レディ』初日、まぁ様からたくさんの幸せを頂いた一日になりました。

 

 

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