これが「ご贔屓様」というもの ―「ロス期」との戦い―
宝塚ファンの間では、一番大好きなスター様の事を「ご贔屓様」と呼びます。一番大好きな組の事は「贔屓組」。「私のご贔屓は朝夏まなとさんなの♡」という風に使います。優雅な響きでしょ♡。
ジャニーズのファンの方が「私、手越担当なの~」とか「錦戸担」とか言いますよね。これに近いようなものです。…突然例に出してアレですが、手越くんとか懐かしいなぁ。好きだったなぁ……10年以上前(笑)。今NewSのファンの皆さんの事を「パーナさん」と呼ぶらしい。なにそれ可愛いな♡。私の時はそんなの無かったぞ。…まぁそれはひとまず置いておいて、本題へ。
いつもどんな時も、ご贔屓様が一番♡
ご贔屓様に恋する日々
ご贔屓のスター様が出来ると、劇場通いは「舞台を観るもの」ではなく(それもあるけれど)「スター様に会いに行くもの」に変わっていきます。
ギャラリー | 宙組公演 『Shakespeare 〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜』『HOT EYES!!』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
「明日宝塚観てくる~」じゃなくて、「明日まぁ様に会いに行くの♡」という風に。
たった一回の観劇じゃ、全然足りない!
私だって観劇の際は常にまぁ様のお顔ばっかり眺めているわけじゃありません。組子の皆さま全員で造り上げられる世界に真剣に、どっぷり浸かります。しっかりストーリーも追うし、他のスターさんたちも見たい。
でも「あぁ、この場面、まぁ様は何も喋っていらっしゃらないけど、いったいどんな表情で、どんな仕草をされているのかしら…」。「この前はここで泣いていらっしゃったのに、今日はまだ……は!今!まぁ様のおっきなおめめから涙が!(オペラでガン見)」
などなど、見るたびに違うその日その日のご贔屓様を、満足するまで全部見よう!と思ったら、一回そこそこの観劇じゃ全然足りないのです。
ギャラリー | 宙組公演 『王妃の館 -Château de la Reine-』『VIVA! FESTA!』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
何度も何度も通って、何度も何度も同じセリフを聞いても、まだまだ、もっともっと、まぁ様に会いたい♡。四六時中浴びていたい(何を)。
「ロス期」の苦しいこの想い…
公演中はいいのですが、公演が終わりご贔屓様に会えない時間が長くなると、私たちに襲い掛かるもの、それは「ご贔屓様ロス」。ご贔屓様に会いたくても会えないという失望感から発生します。
「ロス」に襲われている時期を「ロス期」と言い、酷い時なんて公演の幕が降りた瞬間から「ロス期」に突入します。なんならもうフィナーレのパレードの時からちょっとしたロスを感じているんだから大変です。
あの手この手でロス期に立ち向かう!
「ロス期」の手強さ
宝塚大劇場の公演中で、またあと数日もすれば観劇に行ける!というような時の「ロス」はまだマシですが、東京宝塚劇場の千秋楽から次の公演の初日まで(東京遠征しなければ宝塚大劇場公演の千秋楽から。もう遠征しないなんて考えられないけど)が、一番ツライ!(泣)。
二カ月は軽く空くし、その間ご贔屓様には会えません。お稽古の入り待ちが出来るなら少しは元気も出ますが、私ほら、お手紙、書けないから。おちょこ並みの器だから。ただひたすらに「ロス」に耐えねばならないのです。ツライ。(※『エリザベート』辺りからようやく入り出待ちに参加できるまでメンタルが逞しくなりました)。
まるで砂漠の砂に一瞬で染み込む水
宝塚には公演DVDやBlu-rayもありますし(もちろんご贔屓様が出ているものは全部持ってる)、月刊誌も定期的に発売されます。特にご贔屓様がトップスター様なら、外部メディアの出演などもあるでしょう。次回公演に向けてのインタビューや特集フォトなどのご贔屓様のお姿は、「ロス」に打ちのめされている心を一瞬は、癒してくれます。
ただね、やっぱり、持たないんですよ。持って一日。実際に生で会えるのと、誌面や画面上で見るのとは全然違って、すぐにまた「ロス」の波が襲ってきます。与えられても、与えられても…全然足りない。ファンって貪欲(笑)。
ご贔屓様に会えないというツライ期間を生き抜いている私たちの心は、砂漠のようにカラカラです。やっぱり、早く会いたい!。それに尽きる。
他組の公演を観に行ってみる
「宝塚(のロス)には宝塚を」ということで、他組の公演を観に行ったりもします。幸い宝塚大劇場では常にどこかの組が公演されていますので、「あ、行こうかな」と思ったら気軽に行けるところが良い。
やはり私は舞台が好きですし、「タカラジェンヌは皆尊い」思考タイプの人なので、観劇に行くと(ご贔屓様は出ていらっしゃらなくても)なんやかんやで楽しいものです。スター様たちの新たな魅力を発見したり、「あの人素敵だけれど、どなたかな?」と、気になるスターを見つける!というような楽しみ方もできます。
ご贔屓様が所属されているご贔屓組ともなると、「あの人もこの人も、みーんな大好き♡」なので、みんなを見たくてあちらこちらをキョロキョロ見てしまい大忙しなのですが、他組様の場合は幾分落ち着いて見れるので純粋に舞台そのものを楽しむことが出来ます。舞台を観ている間は「ロス」も忘れる。幸せです。やはり「宝塚の舞台」は強い。
他組によそ見した結果の話
しばらく浸れる夢の時間
「望海さん素敵だった」「ちぎみゆ萌える~♡」「ちゃぴちゃんカッコいい!」「さすが龍さん!」「フォーエバーラーブ♡♡♡(今ココ)」などなど、観劇後はしばらくその余韻に浸ります。5組あれば5組それぞれの組カラーがあって、トップスター様及びトップコンビの魅力も様々。
上演される演目はトップスター様に合うものが用意されていることがほとんどなので、舞台で受けた印象がそのままそのトップスター様の、その組の印象になりますし、その組の世界に一気に引き込まれ、新鮮なトキメキに夢中になります。公演プログラムを熟読したり、思わすお写真を買っちゃったり、楽しくて楽しくて、「ロス」を暫く忘れられる~!。
ちょっぴり罪悪感を感じたり…
全組観劇派のお友達と一緒に大盛り上がりしたり、夢中で観劇レポを書き上げたりするのはすごく楽しいのですが、ふと「わたし宙組の、まぁ様のファンなのに…」など、なんとなく罪悪感のような気まずい気持ちになるのも事実。誰に対して感じているのか謎な罪悪感なんですけどね。
やっぱりご贔屓様が一番♡(振り出しに戻る)
ちょっと離れて改めて気付くご贔屓様の輝き
「よそ見期」は(というと失礼かもしれないけれど)いわば栄養ドリンクを大量摂取してマヒしているようなもの。再びご贔屓様やご贔屓組に触れた途端にぶわぁ~っと、封じ込んでいた愛が溢れ出します。ちょっと離れていた分(と言ってもせいぜい1週間。長くて1ヶ月くらい?)ご贔屓様の輝きがより眩しく見える!。
「やっぱりまぁ様が一番可愛くてカッコ良くて大好き(泣)」「宙組のみなさんは上級生から下級生に至るまでもうみんな大好き(泣)」。わーん、よそ見してごめんなさい!!!(泣)。という不可解な懺悔タイムに突入することもしばしばです(笑)。
「ロス」って大変でしょ?
突き詰めると、私たちは舞台上で輝いているご贔屓様を観ることが一番、このうえない幸せなのです。だけど上演期間というものは限られているから、必然的に「ロス期」に陥ってしまうのですが、この「ロス期」があるからこそ、定期的にわーっと盛り上がることが出来て(寂しさからの反動で)ご贔屓様への愛は醒めることが無いのかもしれません。なんだ、「ロス期」って意外と大切なんだね(';')。
もうすぐまぁ様に会える!
7月22日、宙組宝塚大劇場公演『エリザベートー愛と死の輪廻ー』が幕を開けます。もうまもなく、私の「ロス期」も終わる!。もうすぐまぁ様に会える!。イエーーーーイ!!!。開幕までのカウントダウンも楽しみのひとつ。美容院に行って、マツエクのメンテナンスにも行って、ネイルにも行かなくちゃ!。ワクワク♡。ようやく「ロス」に打ち勝てそうです♪。
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