ミルクとシロップ

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雪組公演『アル・カポネ ースカーフェイスに秘められた真実ー』を観ました!

あれほど楽しみにしていた雪組二番手男役スター望海風斗様主演の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ公演『ドン・ジュアン』ですが、チケットの神様が微笑んでくださらず、観劇しに行くことが難しくなりました。あぁ、望海さんの別箱主演は観に行けない運命なのかしら(泣)。三回もドラマシティー主演はされないですよね…。次に別箱主演があるとしたら、早霧さんディナーショーで、望海さん全国ツアー主演とか?。…ただしこれが来たら早霧さんの退団の足音が聞こえて……嫌ーーーー!!!早霧さん退団したら嫌ーーーっ!(悲鳴)。…チケットが取れないと情緒不安定になる系ヅカオタです。そんなこんなでなんとか悲しみに打ち勝つために、望海さんのドラマシティー初主演作である『アル・カポネスカーフェイスに秘められた真実ー』を観ました。

 

 

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kageki.hankyu.co.jp

 

アル・カポネスカーフェイスに秘められた真実ー』って?

アル・カポネスカーフェイスに秘められた真実ー』は望海さんの雪組組替え後初の主演作です。2015年5月9日~5月17日まで梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて、5月26日~6月1日まで赤坂Actシアターにて上演されました。この公演もチケットは秒殺で完売でしたね。恐るべし望海さん。

 

STORY

1929年、アメリカ合衆国ニュージャージー州にある刑務所に一人の男がいた。この場に似つかわしくない豪華なデュバンにゆったりと腰を下ろし、禁じられているはずのバーボンが入ったグラスを呷っているその男こそ、アメリカのギャングスター、アル・カポネその人だった。彼が手にしているのは現在ハリウッドで制作中の新作映画『スカーフェイス』の脚本。「スカーフェイス」、それは「傷のある顔」という意。この作品はまさにアル・カポネの物語だった。監房に連れてこられたこの映画の脚本家に、アル・カポネは語り始める。知られざる「アル・カポネの真実」を…。

 

アル・カポネってどんな人?

史実のアル・カポネ

アル・カポネ」で検索を掛けると、ふくよかな体型に温和そうな表情の男性の写真が出てきます。この男性こそが禁酒法時代のアメリカで一世を風靡したシカゴ暗黒街のギャング、アル・カポネ。イタリア系アメリカ人の四男として生を受けたアル・カポネは身長180㎝近くの大柄で、顔に傷があったため「スカーフェイス」というニックネームがあったそう。この傷はアル・カポネが働いていたバーでの乱痴騒ぎの際についた傷なのだそうですが、本公演では後に妻となるメアリーを守るために負った傷、ということになっています。少年時代の成績は優秀でしたが、徐々に学校へ行かずに夜遊びを始め、危険な店にも出入りするように。そこで出会ったマフィア達に導かれるように、アル・カポネは犯罪の世界へ足を踏み入れます。当時のアメリカでは禁酒法が発表されていましたが、アル・カポネはそれを逆手に取り酒の密造と販売を手掛け、一気に出世し若くして組織のトップに立ちます。穏やかそうな風貌とは裏腹に、なかなか頭の切れるやり手な人物だったようですね。最後は組織のメンバーの裏切りにより逮捕され刑務所に入ったアル・カポネ。11年間の刑期の後に釈放されていますが、病を抱えていた彼はシカゴの街に戻ることなく息を引き取りました。アル・カポネの死亡は各新聞社で大きく報じられたそうです。「悪夢の終わり」。アルカポネがアメリカ全土に与えた影響力の大きさを感じますね。

 

望海さんのお芝居から見るアル・カポネのキャラクター

本作ではアル・カポネがギャングの世界に足を踏み入れる前の若い青年だった頃から、組織のトップに上り詰め、そして転落するまでの半生が描かれています。移民二世という生まれながら、イタリア人の血が流れている事に誇りを持って生きているアル・カポネ。真面目で誠実、それでいて大胆不敵。大きな野望を抱き、若くしてマフィアの頂点に上り詰める程の知性としたたかさがあります。ですが、たとえ世間からは「悪者」と罵られようと、彼の軸となっているものは大きくて暖かな優しさです。弱者を助け、大切な人たちを全力で守る。望海さんの造り上げられたアル・カポネは暗黒街のギャングスターでありながらも誰よりも心優しい人物でした。

 

アル・カポネ』の見どころ

やっぱり望海さんの歌声は素晴らしい!

物語に使用されている音楽はどれも名曲です。望海さんが歌われるから名曲になる。聴き応えバッチリです。なんて伸びやかに気持ちよさそうに歌われるのでしょうか…。耳が幸せ♡。どの曲も一つとして同じ歌い方じゃない。気持ちは入っているのに、聴かせる技術がぶれることが無いというのが凄いですね。「この国に生きて」「血の絆・血の証」という曲が特に好きです。それから、この物語のヒロインである元雪組娘役スターの大湖せしる様が歌って踊られるナンバー「Swinging Night」で望海さんが「君と二人、Swinging Night♪」って囁くように歌われるところも、とってもセクシーでカッコよかったです♡。

 

キャラクターたちの「心」が丁寧に描かれている

主人公のアル・カポネだけではなく、アル・カポネを取り巻く登場人物一人一人の想いや心の動きが丁寧に描かれています。脚本だけではなく、キャストの皆さまが深く役作りをされ丁寧に役を演じていらっしゃる事で、それぞれのキャラクターたちの「心」が感じられ、暗いテーマではありますがとても楽しめました。甘いシーンや煌びやかさは少ないですが、人と人との心のやりとりがクローズアップされていて、非常に人間味のあるストーリーとなっています。

 

アル・カポネを中心に強く結ばれる「絆」

雪組と言えば「絆!絆!」ですが(言いたかっただけ)、この物語にもたくさんの絆があります。それらは全てアル・カポネを中心として強く結ばれており、彼と彼の周りにいる人々との深い愛情と信頼を感じます。映画『スカーフェイス』の脚本家ベン、アル・カポネに命を救われた過去を持つ財務省の捜査官エリオット、アル・カポネを慕う新聞配達の少年ジャック。彼らは皆、アル・カポネの暖かさに触れたことで、表向きの一面ではなく彼の心の奥底にあるものを理解するようになるのです。そしてアル・カポネの妻であるメアリー。手を取り合って生きてきた二人の絆は誰よりも強く深いものでした。自分の身一つで愛する人を守るアル・カポネと、彼を信じて懸命に家庭を守るメアリー。ギャングスターなんて女遊びも派手なイメージがありますが、そういった描写は一切ありません。ただひたすらメアリーに、真っ直ぐな愛を捧げていたアル・カポネの姿もこの作品の魅力です。だからこそ最後の裁判所の場面で、「明日は誰が君を守るーーー?」と闇に手を伸ばすアルカポネの姿に涙が出ました。

 

アル・カポネ』の世界に浸ろう

ドン・ジュアン』を観に行けないあなたも(しくしくしく…)、「『ドン・ジュアン』?。あら~最高だったわよ♡」というラッキーなあなたも!、人間味溢れる熱い男「アル・カポネ」の壮絶な人生を追いかけながら、彼の真実の物語を見てみましょう!。彼の胸の中にある、誰よりも深い優しさに触れることが出来ます。伝説のギャングもこうして英雄になる。宝塚って凄いな。そしてやっぱり望海さんはこういう濃い役が似合う。望海さんにしか出来ないアル・カポネでした。宝塚らしいフィナーレのジャズナンバーも色っぽくて素敵です♪。

 

 

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